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セミのけたたましい鳴き声が響きわたっています。
人間で言えば、10キロメートル先まで届く声で叫んでいるようなもの
なのだそうですから、
その労力たるや大変なものですよね。
頭が下がります。

小2の次男にとって明日から夏休みという日の夕方
娘からメールがきて、「セミの幼虫発見!」とのこと。
これは羽化を観察できれば夏休みの自由研究に!!
と親としては皮算用が…

帰るとまさに「抜け殻が歩いている」状態で、
羽化をするのにふさわしい場所を探っている様子。
散々歩いた後、カーテンの真ん中で落ち着いて止まりました。

こんな家の中で本当に羽化できるのかな!?
と家族の誰もが半信半疑でながめていたのですが、
夜11時を過ぎてからふと見ると、背中が割れて白い体が出てきています。
お、すごい!とすかさずカメラでカシャ!!
だんだん体が出てきてぶらーんとぶら下がり、
今度は体を起こしました。しばらくすると、
くしゃくしゃだった翅が徐々に伸びてきました。
緑と白のきれいな翅です。
これがだんだん色づいてしっかりしてくるんだよね…
と思いつつ、既に12時も回っていたので私はリタイア。
その日休みだった主人と長女が夜中2時くらいまで見届けて
写真に収めてくれました。
最終的にカメラにおさまっているのは
私たちがよく見かける「アブラゼミ」の姿です。
翌朝窓を開けると、セミは元気に飛び立っていきました。

次男は「自由研究セミにしよう!」
と言っていますが、
肝心の本人は羽化の様子を全く見ていないわけで、
さすがにそれは…と思っていました。

でも、なんと再びチャンスが巡ってきました。
近所のお祭りに行こうとして歩いていると、
木の根元近くに「動く抜け殻」を発見したのです!!
早速この前と同じカーテンへ…

しばしお祭りに行って帰ってみると、
既にセミの羽化は始まっており、
先回と同じ工程を経て、
次男が寝る前にしっかりとしたアブラゼミになりました。
もう願ったり叶ったりです。

…と思っているのは親だけで、
当の本人はセミには関心がなくなってしまった様子。
「セミの羽化をまとめて自由研究にしようよ!」
と言っても、うかない返事しか返ってこないのでした。トホホ…

何はともあれ、図鑑でしか見たことがなかったセミの羽化を
二度も見ることができた思い出深い夏休みになりました(^o^)/

  By‥ 安心 世 ☆

 

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